2級電気通信工事施工管理技士とは?取るメリット・受検資格・試験内容と活かせる職場
2級電気通信工事施工管理技士は、LAN配線や防犯カメラ、放送設備などの電気通信工事を、現場の責任者として管理するための国家資格です。通信工事の作業をしてきた人や、ネットワークなどIT系の仕事から現場に関わるようになった人にとって、最初に目指しやすい施工管理の国家資格でもあります。
こんなお悩みはありませんか?
LAN配線や防犯カメラの工事をしてきたけど、作業だけでなく管理の仕事もしてみたい…
ネットワークの仕事をしている。現場の工事に関わるなら、どの資格を取ればいいの?
2級電気通信工事施工管理技士を取っても、求人が少ないなら意味がないのでは?
2級電気通信工事施工管理技士は、通信工事の「現場を任される人」になるための入り口の資格です。この記事では、制度の要点と勉強の進め方、当サイトの求人の実情と探し方まで、正直にまとめます。
この記事では、2級電気通信工事施工管理技士でできることと、どんな人が目指すと活かしやすいかを整理し、2024年度(令和6年度)からの受検資格、試験の傾向、取るメリットを解説します。あわせて、当サイトの求人データでは2級が必須の求人は5件と少ないことを正直にお伝えし、資格を活かせる職場と求人の探し方を紹介します。結論としては、2級は求人の数で選ぶ資格ではなく、通信工事の経験を「管理ができる人」という形で示すための資格です。
この記事のポイント
- 2級を取ると、電気通信工事の主任技術者・営業所技術者等になれる
- 第一次検定は受検年度末時点で17歳以上なら、学歴・実務経験なしで受検できる
- 通信工事の作業者、IT系、電気設備の施工管理など、入り口によって勉強の重点が違う
- 当サイトで2級が必須の求人は5件。電気工事施工管理技士でも応募できる求人が中心
- 求人は電気設備施工管理の中から「通信工事」「弱電」「LAN」などの言葉で探す
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1. 2級電気通信工事施工管理技士とは?通信工事の主任技術者になれる最初の国家資格
2級電気通信工事施工管理技士とは、電気通信工事の現場で「主任技術者」として技術上の管理を担えることを示す国家資格です。 建設業法では、工事現場ごとに技術者を置くことが求められています。2級を取ると、電気通信工事の現場に置く技術者として認められ、工程・品質・安全などの管理を責任を持って担えるようになります。
1-1. LAN配線・防犯カメラ・放送設備などの工事を管理する資格

電気通信工事は、情報や信号を送るための設備をつくる工事です。照明やコンセントなど電力を扱う電気工事を「強電」と呼ぶのに対して、通信設備の工事は現場で「弱電」と呼ばれることもあります。身近な建物にも、次のような電気通信の設備がたくさん使われています。
- オフィスや学校のLAN配線、ネットワーク機器
- マンションや商業施設の防犯カメラ・監視カメラ
- 館内放送や非常放送などの放送設備
- 光ケーブルなどの通信ケーブルや、無線通信の設備
施工管理の仕事は、こうした設備を図面どおり、工期どおりに、安全に完成させることです。配線ルートの確認、協力会社や職人さんとの段取り、材料の手配、施工写真の記録、完成後の試験への立ち会いなどを通じて、工事全体を見守ります。
新築の建物では、通信設備の工事は建築や電気設備の工事と並行して進みます。天井を閉じる前にケーブルを通しておく、壁の中に配管を入れておくなど、ほかの工事との順番を間違えると手戻りが大きくなるため、全体の工程を見ながら段取りを組むことが欠かせません。既存の建物の改修では、建物を使いながら工事をすることも多く、作業する時間帯や安全対策の調整も施工管理の大切な役割です。
1-2. 2019年度に始まった新しい種目
電気通信工事施工管理技術検定は、2019年度(令和元年度)に始まった、施工管理技士の7種目のなかで最も新しい種目です。新しい種目であるため、職場によっては資格を持つ先輩がまだ少なく、2級を取った人が通信工事の管理の担い手として頼られる場面もあります。
一方で、新しいがゆえに、求人票で資格名を名指しされることはまだ多くありません。この点は後半の求人データの章で詳しく紹介します。
1-3. 2級でできること:主任技術者と営業所技術者等
2級でなれるのは、電気通信工事の主任技術者です。主任技術者は、元請・下請を問わず、工事現場ごとに置かれる技術者で、施工計画を立て、工程や品質、安全を管理し、現場で働く人を技術面から指導します。
また、建設業許可で営業所ごとに置く技術者(2024年の法改正後の呼び方は「営業所技術者等」)にもなれます。電気通信工事の許可を持つ会社にとって、2級を持つ社員は許可や現場の体制を支える存在です。2級で技術者になれる主な建設業の種類は電気通信工事です。詳しい一覧は国土交通省の資料で確かめておきましょう。
2. 2級を目指す人はどんな人?3つの入り口
2級電気通信工事施工管理技士は、さまざまな経歴の人が目指す資格です。ここでは代表的な3つの入り口を紹介します。自分の入り口がわかると、強みと補うべき部分が見えてきます。
| 入り口 | 今の強み | 補いたいこと |
|---|---|---|
| 通信工事の作業者から | 配線や機器の設置など、現場の作業をよく知っている | 工程表・安全書類・品質記録など、管理の考え方と書類 |
| ネットワークなどIT系の仕事から | ネットワークや機器の設定、通信の仕組みの知識 | 建設工事の進め方、安全管理、建設業法などの法規 |
| 電気設備の施工管理から | 施工管理の進め方や書類づくりに慣れている | 通信設備の専門知識、試験・調整の方法 |
2-1. 通信工事の作業者から「管理する側」へ
LAN配線や防犯カメラの設置などの作業をしてきた人は、現場の段取りや、どこで手間がかかるかを体で知っています。この経験は、施工管理になったときに職人さんへの指示や工程の見積もりで大きな強みになります。
一方で、施工管理の仕事には、工程表の作成、安全書類の準備、施工写真や試験結果の記録など、作業とは別の仕事が多く含まれます。2級の勉強は、こうした管理の仕事を体系的に学ぶ機会にもなります。
2-2. ネットワークなどIT系の仕事から現場へ
ネットワーク機器の設定や構築に関わってきた人が、建物の通信設備の工事に関わるようになるケースもあります。通信の仕組みの知識はそのまま試験の専門分野で活かせるため、得意な分野を持って勉強を始められます。
ただし、建設工事は安全管理や法規、ほかの工事との調整など、IT系の仕事ではあまり触れない要素が中心になります。高所での配線作業や、建築・電気設備の工程との取り合いなど、現場ならではの考え方を学ぶことが大切です。
IT系の仕事から施工管理に移ると、働く場所がオフィスから現場に変わり、朝の朝礼や安全確認、職人さんとの打ち合わせといった一日の流れも大きく変わります。機器の設定まで見通して工事を段取りできる人は現場でも重宝されるので、これまでの知識を活かしつつ、建設工事の進め方を一から身につける気持ちで臨むとよいでしょう。
2-3. 電気設備の施工管理が通信の範囲に広げる
すでに電気設備の施工管理をしている人が、担当範囲を広げるために2級電気通信工事施工管理技士を取るケースもあります。建物の電気設備の工事には、LANや放送、防犯などの弱電設備が含まれることが多く、両方を管理できる人は社内で頼られやすくなります。設備の施工管理の仕事全体は、次の記事で紹介しています。
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3. 主任技術者の役割と、2級でできる・できないこと
2級を取ると任される「主任技術者」とはどんな立場なのか、また1級との違いはどこにあるのかを整理します。
3-1. 主任技術者は現場の技術面の責任者
主任技術者は、工事を適正に進めるために、施工計画の作成、工程管理、品質管理、安全管理、現場で働く人への技術上の指導などを担います。通信工事の現場でいえば、配線や機器の設置が図面どおりに進んでいるか、試験の結果に問題がないか、作業が安全に行われているかを確認し、記録に残すのが主な仕事です。
作業者として現場にいるときは「自分の担当の作業をきちんと終わらせること」が中心ですが、主任技術者になると「現場全体の作業が計画どおりに進むか」に責任を持つことになります。視点が一段上がるのが、2級を取ったあとの大きな変化です。
たとえば、事務所のフロアのLAN配線と防犯カメラを入れ替える工事であれば、主任技術者は着工前に施工計画と工程表をつくり、材料と協力会社を手配します。工事中は、配線の本数やルート、機器の取り付け位置を確認し、作業の安全に目を配ります。完成後は通信の試験結果を確認して記録をまとめ、発注者に引き渡すまでを見届けます。
3-2. 1級との違い:監理技術者が必要な工事は担当できない
2級では、監理技術者にはなれません。監理技術者が必要になるのは、元請として受けた工事で下請契約の総額が一定額以上になるときで、2025年2月以降は5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)が基準です。こうした大規模な元請工事の技術面の責任者は、1級の資格者などが担います。
とはいえ、電気通信工事には中小規模の工事も多く、主任技術者として担当できる現場は幅広くあります。2級で現場を任される経験を積み、その経験を1級につなげていくのが一般的な流れです。1級でできることや受検資格は、次の記事で詳しく紹介しています。
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4. 2級電気通信工事施工管理技術検定の概要
2級の試験は、第一次検定と第二次検定の2段階です。実施機関は一般財団法人建設業振興基金で、建築や土木の2級のような種別の区分はありません。日程や受検手数料、合格基準などは年度によって変わることがあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
4-1. 第一次検定:通信の基礎と施工管理の基本
第一次検定は、電気通信工事の施工管理に必要な基礎知識を問う試験です。電気通信の基礎理論、ネットワークや放送、通信ケーブルなどの専門分野、関連する法規、施工管理法といった分野から出題される傾向があります。第一次検定に合格すると「2級電気通信工事施工管理技士補」の称号が得られます。
なお、2級の第一次検定は、種目によっては年2回実施しているものがあります。電気通信工事の第一次検定がいつ、何回実施されるかは、その年度の公式の案内で確認してください。
4-2. 第二次検定:担当した工事の管理を記述する
第二次検定は記述式で、自分が関わった電気通信工事の経験をもとに、工程や品質、安全の管理について書く問題が出題される傾向があります。どんな工事で、どんな立場で、どんな課題があり、どう対応したかを、読み手に伝わるように書く力が求められます。
日ごろから、担当した工事の概要や、困ったこととその対応をメモしておくと、第二次検定の準備がぐっと楽になります。出題の形式は年度によって変わることがあるため、受検の手引きで最新の内容を確認しておきましょう。
5. 2級の受検資格(2024年度からの新しい制度)
施工管理技術検定の受検資格は、2024年度(令和6年度)から見直され、若い人や異業種から来た人も挑戦しやすくなりました。2級電気通信工事施工管理技士の主な受検資格は次のとおりです。
| 検定 | 主な受検資格(新受検資格) |
|---|---|
| 第一次検定 | 受検年度末時点で17歳以上 |
| 第二次検定 | 2級第一次検定合格後の実務経験3年以上 |
| 第二次検定(別の道) | 1級第一次検定合格後の実務経験1年以上 |
5-1. 第一次検定は17歳以上なら受検できる
新しい受検資格では、2級の第一次検定は、受検年度末時点で17歳以上であれば学歴や実務経験を問わず受検できます。IT系の仕事から現場に関わり始めた人や、通信工事の会社に入ったばかりの人でも、まず第一次検定に挑戦して2級技士補を目指すことができます。
5-2. 第二次検定は第一次検定合格後の実務経験で受検する
第二次検定は、2級の第一次検定に合格したあと、実務経験を3年以上積むと受検できます。1級の第一次検定に合格している場合は、その後の実務経験1年以上でも受検できます。どの仕事が実務経験として認められるかなど、細かな条件は公式の受検の手引きで確認してください。
IT系の仕事の経験がある人は、その経験が建設工事としての電気通信工事の実務経験にあたるかどうかを、受検の手引きで確かめておくことが大切です。迷う場合は、実施機関の案内を確認しましょう。
5-3. 2028年度までは旧受検資格でも受検できる
見直し前の旧受検資格も、経過措置として2028年度(令和10年度)まで使えます。学歴や実務経験の年数によっては、旧受検資格のほうが合う人もいるため、自分の経歴にどちらが合うかを確認しておきましょう。
第一次検定に合格して得られる2級技士補は、それだけで主任技術者になれるわけではありませんが、第二次検定への一歩を踏み出した証になります。技士補の仕組みは次の記事で詳しく解説しています。
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6. 2級の難易度と勉強方法
2級の合格率は年度ごとに変動するので、ここでは具体的な数字は挙げません。気になる方は実施機関が公表している最新の結果をご覧ください。ここでは、入り口ごとにつまずきやすいポイントと、勉強の進め方を紹介します。
6-1. 入り口によってつまずくポイントが違う
通信工事の作業者から目指す人は、現場の知識はあっても、通信の基礎理論や法規、施工管理法の用語に苦労しやすい傾向があります。IT系から目指す人は、通信の仕組みは得意でも、建設工事の安全管理や法規、工程管理の考え方になじみがないことが多いでしょう。電気設備の施工管理から目指す人は、施工管理法は得意な一方で、通信設備の専門分野が中心の課題になります。
電気通信工事は2019年度に始まった種目で、ほかの種目に比べて過去問題の蓄積が多くありません。過去問を解くだけでなく、教科書で設備の仕組みを理解しておくと、見たことのない問題にも対応しやすくなります。
6-2. 勉強の進め方
まずは過去問題で出題の傾向をつかみ、自分の苦手な分野を見つけるところから始めましょう。得意な分野は短時間で確認し、苦手な分野に時間を回すのが効率的です。一般に、仕事をしながら数か月かけて準備する人が多い資格です。
第二次検定に向けては、日々の現場で「この工事のどこに注意したか」を言葉にする習慣をつけておくと役立ちます。職場に施工管理技士の先輩がいれば、記述の下書きを見てもらうのも一つの方法です。
勉強の時間をとりにくい人は、通勤や休憩の時間に用語や法規を少しずつ覚え、休日にまとまった時間で過去問題を解く、というように時間の使い方を分けると続けやすくなります。現場で実際に見た設備や作業を思い出しながら教科書を読むと、知識が実務と結びつき、記憶にも残りやすくなります。2級の試験全体の流れや、種目の選び方は「施工管理技士2級とは?」でも紹介しています。
7. 2級電気通信工事施工管理技士を取るメリット
2級を取ることには、本人のキャリアと会社の体制の両方にとってメリットがあります。
7-1. 通信工事の経験を「管理ができる人」として示せる
通信工事の作業やネットワークの仕事の経験は、それだけでも価値があります。ただ、転職の場面では「施工管理ができるか」を客観的に示すのは難しいものです。2級電気通信工事施工管理技士は、通信工事の管理に必要な知識を国家資格として持っていることを示せるため、作業者から施工管理へ、IT系から現場の管理へと仕事を広げたい人にとって大きな後押しになります。
また、会社にとっては、2級を持つ社員がいると、電気通信工事の現場に主任技術者を置きやすくなります。公共工事の入札で使われる経営事項審査(経審)の技術職員の評価でも、2級は2点として数えられます。
本人にとっても、資格の勉強を通じて工程・品質・安全・原価の管理を体系的に学べるのは大きな収穫です。現場で感覚的にやってきた段取りや確認に理由がわかるようになり、後輩に教えるときや、発注者に説明するときにも自信を持って話せるようになります。
7-2. 1級へ、電気工事へとキャリアを広げる足がかりになる
2級で主任技術者として現場を任される経験は、1級の第二次検定に必要な実務経験にもつながります。1級を取れば監理技術者として大きな工事を担えるようになり、経審の評価も1級は5点(監理技術者資格者証と講習で6点)に上がります。
電気設備の工事と通信設備の工事は一体で進むことが多いため、電気工事施工管理技士もあわせて取ると、強電と弱電の両方を管理できる人材になれます。ほかにも、工事担任者や電気工事士など、作業に関わる資格と組み合わせて持つ人もいます。
8. 当サイトの求人データで見る2級電気通信工事施工管理技士
ここでは、2026年10月時点でヨロズワークスに掲載している施工管理の求人(1,426件)の求人票の記載を集計したデータから、2級電気通信工事施工管理技士が求められる求人を紹介します。当サイトに掲載している求人の集計で、業界全体の数字ではありません。
8-1. 2級が必須の求人は5件
応募資格(必須)に2級電気通信工事施工管理技士が含まれる求人は、1,426件のうち5件でした。求人票のどこかに2級電気通信工事施工管理技士の記載がある求人も同じ5件です。同じ集計で、2級電気工事施工管理技士が必須の求人は29件あり、電気通信工事の資格を名指しする求人はまだ少ないのが正直なところです。
5件はすべて職種が電気設備施工管理、業種が設備・電気(サブコン)で、勤務地は福井県・兵庫県・愛知県・埼玉県・群馬県が1件ずつでした。5件とも休日欄は土日休みで、職種未経験OKの求人はありませんでした。想定年収は、下限の中央値が330万円、上限の中央値が480万円ですが、件数が少なく求人ごとの差も大きいため、相場として見るのは適切ではありません。
8-2. 求人の中身
5件のうち4件は「【施工管理(通信工事)】」で始まる同じ形式のタイトルで、勤務地だけが違う求人でした。残る1件は群馬県の弱電の施工管理の求人です。
| 求人(リンク) | 想定年収 | ポイント |
|---|---|---|
| 【電気工事施工管理(弱電)】沼田|夜勤無/出張ほぼなし/残業平均10時間程/公共案件多く経営/転勤無◎ | 450万〜750万円 | 普通自動車免許(AT可)に加え、電気工事か電気通信工事の施工管理技士(1級・2級)のいずれか |
| 【施工管理(通信工事)】兵庫/有資格者向け◎賞与5.2ヶ月実績/安定経営◎ | 530万〜720万円 | 電気通信・電気工事の施工管理技士(1級・2級)のいずれかが必須 |
| 【施工管理(通信工事)】埼玉/有資格者向け◎賞与5.2ヶ月実績/安定経営◎ | 330万〜480万円 | 応募条件は兵庫の求人と同じ。福井・愛知の勤務地でも同じ形式の求人あり |
福井県と愛知県の求人(福井・愛知)も、想定年収は330万〜480万円で、応募条件は兵庫・埼玉の求人と同じです。群馬県の求人はタイトルに「弱電」とあり、通信工事の施工管理が「電気工事施工管理」という職種名で募集されている例といえます。
8-3. 「電気工事施工管理技士でも可」の求人が中心
5件の応募条件は、いずれも電気通信工事と電気工事の施工管理技士(1級・2級)のどれかを持っていれば応募できる、という書き方でした。電気通信工事の2級を持つ人にとっては、電気工事の資格者と同じ土俵で比べられる求人ともいえます。
だからこそ、応募するときは通信工事の経験を具体的に伝えることが大切です。どんな建物で、どんな通信設備の工事を、どんな立場で担当したかを職務経歴書に書いておくと、2級電気通信工事施工管理技士を持つ意味が伝わりやすくなります。
求人を比べるときは、資格の条件だけでなく働き方の条件も見ておきましょう。群馬県の求人のタイトルには「夜勤無」「出張ほぼなし」「転勤無」といった働き方の記載がありました。通信工事は、建物が使われていない夜間や休日に作業する現場や、遠方の現場に出張する仕事もあるため、夜間作業・出張・転勤の有無は応募前に確認しておきたいポイントです。職務経歴書の書き方は、次の記事で詳しく紹介しています。
あわせて読みたい施工管理の職務経歴書の書き方|採用担当者に伝わる工事実績のまとめ方施工管理の転職では、職務経歴書で「どんな工事を、どの立場で担当してきたか」を具体的に伝えることが重要です。基…
9. 2級を活かせる職場と求人の探し方

2級電気通信工事施工管理技士を活かせる職場は、求人票の資格欄だけでは見つけにくいことがあります。仕事内容に通信設備の工事が含まれているかどうかに注目して探しましょう。
9-1. 資格が活きる職場のタイプ
- 通信工事会社:通信ケーブルの敷設、LAN・無線などのネットワーク設備の工事
- 電気設備会社(サブコン):建物の電気設備に加え、LAN・放送・防犯カメラなどの弱電設備の工事
- 情報通信インフラの工事会社:データ通信や情報設備の整備・更新の工事
- セキュリティや放送の設備を扱う会社:防犯カメラや放送設備の施工と入れ替え工事
新築だけでなく、既存の建物の設備を入れ替える改修工事や、公共施設のネットワークを更新する工事なども、電気通信工事の仕事です。通信の設備は技術の変化に合わせて更新されることが多いため、改修や更新の工事を多く手がける会社も、2級を活かせる職場の候補になります。
未経験に近い状態から施工管理を目指す場合は、教育体制が整っていて、先輩と一緒に現場を担当できる会社を選ぶと、2級の勉強と実務を結びつけやすくなります。未経験から施工管理に転職するときの考え方は「未経験から施工管理に転職できる?」で紹介しています。
9-2. 求人の探し方
当サイトでは、電気通信工事の施工管理の求人は主に電気設備施工管理の職種に含まれています。求人一覧で電気設備施工管理を選び、タイトルや仕事内容で次のような言葉を探してみてください。
| 探すときの言葉 | 見つかりやすい仕事のイメージ |
|---|---|
| 通信工事・電気通信 | 通信ケーブルやネットワーク設備の工事の施工管理 |
| 弱電 | 建物のLAN・放送・防犯などの設備の施工管理 |
| LAN・ネットワーク | オフィスや学校などの情報通信設備の工事 |
| 防犯カメラ・監視・放送設備 | セキュリティ設備や館内放送の工事 |
当サイトの必須求人は5件とも勤務地が違う県だったように、通信工事の求人は地域が分散しがちです。通勤できる範囲を少し広げて探すと、選べる求人が増えることがあります。
検索で見つからない場合や、求人票だけでは通信工事の比重がわからない場合は、転職エージェントに「通信設備の工事を担当したい」と伝えて探してもらう方法もあります。仕事内容に占める通信工事の割合や、電気設備の工事と兼務するのかどうかは、求人票では読み取りにくいことが多いからです。
10. 2級電気通信工事施工管理技士についてよくある質問
Q. 施工管理の経験がなくても2級を受検できますか?
第一次検定は、受検年度末時点で17歳以上であれば、学歴や実務経験を問わず受検できます。第二次検定には、第一次検定合格後の実務経験が必要です。まず第一次検定に合格して2級技士補になり、現場で経験を積みながら第二次検定を目指すのが現実的な進め方です。
Q. ネットワークの構築や保守の仕事は、実務経験として認められますか?
第二次検定に必要な実務経験は、建設工事としての電気通信工事に関わる経験が対象になると考えられますが、どの仕事が認められるかは受検の手引きで確認する必要があります。機器の設定や保守だけの仕事と、工事の施工管理とでは扱いが異なる場合があります。迷う場合は、実施機関の案内を確認してください。
Q. 2級電気工事施工管理技士とはどう違いますか?
2級電気工事施工管理技士は、受変電設備や照明・コンセントなど電力を扱う電気工事の主任技術者になれる資格です。2級電気通信工事施工管理技士は、LANや放送、防犯カメラなど情報通信の設備の工事が対象です。建物の工事では両方が一緒に進むことが多いため、両方を持つと担当できる範囲が広がります。
Q. 2級を取ったら、次は何を目指せばよいですか?
主任技術者として現場の経験を積み、1級電気通信工事施工管理技士を目指すのが代表的な道です。1級の第一次検定は19歳以上なら受検でき、2級を持っていることは条件ではありません。電気設備の工事にも関わるなら、電気工事施工管理技士をあわせて取るのも選択肢です。
Q. 求人票に「電気通信工事施工管理技士」と書かれていなくても応募できますか?
資格欄に電気工事施工管理技士などが書かれている求人でも、仕事内容に通信設備の工事が含まれていれば、経験と資格を活かせる可能性があります。応募条件を満たしているかは求人票で確認し、わからない点は応募前に問い合わせるか、転職エージェントを通して確認しましょう。
Q. 2級を持っていると、未経験でも施工管理に転職しやすくなりますか?
2級電気通信工事施工管理技士の第二次検定まで合格するには実務経験が必要なので、まったくの未経験で2級を持っている人は多くありません。未経験から目指す場合は、第一次検定に合格して2級技士補になっておくと、学ぶ意欲を示す材料になります。なお、当サイトで2級が必須の求人5件は、いずれも職種未経験OKではありませんでした。
11. まとめ:2級電気通信工事施工管理技士は通信工事の管理への入り口
2級電気通信工事施工管理技士は、2019年度に始まった新しい種目で、LAN配線や防犯カメラ、放送設備、通信ケーブルなどの電気通信工事で主任技術者になれる国家資格です。通信工事の作業者、ネットワークなどIT系の仕事、電気設備の施工管理と、さまざまな入り口から目指せ、2024年度からは第一次検定を17歳以上なら受検できます。
当サイトでは2級が必須の求人は5件と少なく、電気工事施工管理技士でも応募できる求人が中心でした。そのぶん、通信工事の経験を具体的に伝えることが、資格を活かす鍵になります。求人は電気設備施工管理のなかから「通信工事」「弱電」「LAN」などの言葉で探し、2級で現場を任される経験を、1級や電気工事の資格へとつなげていきましょう。
ヨロズワークスでは、施工管理に特化したキャリアアドバイザーが、求人票の資格欄だけではわかりにくい仕事内容もふまえて求人をご紹介しています。まずは電気設備施工管理の求人を見るや施工管理の求人を探すから、通信工事の求人を探してみてください。2級を活かせる職場について相談したい方は、無料で転職相談をするからお気軽にご相談ください。