施工管理技士補とは?1級・2級の違いやできること、メリット、なり方を解説
「第一次検定に合格したら“技士補”になれると聞いたけれど、実際に何ができるの?」「技士補の資格は、転職や社内の評価で役に立つの?」。施工管理技士の試験を受ける予定の方や、すでに第一次検定に合格した方の中には、こうした疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、施工管理技士補の意味や制度ができた背景、1級技士補と2級技士補の違い、監理技術者補佐として働く仕組み、技士補になる方法、取得するメリットと注意点までをわかりやすく解説します。技士補から施工管理技士へ進むまでのロードマップも紹介しますので、これからのキャリアを考える参考にしてください。
施工管理技士補とは?第一次検定に合格すると得られる国家資格の称号
施工管理技士補とは、施工管理技士の技術検定のうち「第一次検定」に合格した人に与えられる国家資格の称号です。 2019年に改正された建設業法にもとづき、2021年度(令和3年度)の技術検定から導入されました。それまでの「学科試験」「実地試験」が「第一次検定」「第二次検定」に再編され、第一次検定に合格した段階で「技士補」を名乗れるようになったのです。
施工管理技士には、建築、土木、電気工事、管工事、造園、建設機械、電気通信工事の7つの種目があり、それぞれに1級と2級があります。技士補も同じように種目と級ごとに分かれていて、たとえば「1級建築施工管理技士補」「2級土木施工管理技士補」のように呼ばれます。
以前の制度との違い
以前の施工管理技士の試験では、学科試験に合格しても、実地試験に合格しなければ資格としては何も残りませんでした。学科試験の合格は翌年度の実地試験を受けるための条件にすぎず、一定の期間内に実地試験に合格できなければ、また学科試験から受け直す必要がありました。
現在の制度では、第一次検定に合格すると「技士補」という称号が得られ、その合格に有効期限はありません。一度合格すれば、その後はいつでも第二次検定に挑戦できます。努力の成果が資格として形に残るようになったことは、受検者にとって大きな変化といえます。
施工管理技士・技士補の呼び方の整理
技士補と施工管理技士の関係を、あらためて整理しておきましょう。
- 1級・2級施工管理技士補:第一次検定に合格した人の称号
- 1級・2級施工管理技士:第一次検定と第二次検定の両方に合格した人の称号
つまり技士補は、施工管理技士になるまでの「途中段階の資格」という位置づけです。ただし、1級技士補には現場で担える役割が法律で定められているなど、単なる通過点にとどまらない価値もあります。施工管理技士の資格全体については「施工管理技士とは?資格の種類・受検資格・取得するメリットを解説」で詳しく紹介しています。
施工管理技士補の制度ができた背景
技士補の制度は、建設業界が抱えるいくつかの課題に対応するために生まれました。主な背景は次の3つです。
技術者不足と高齢化
建設業界では、働く人の高齢化が進み、若い世代の入職者が十分に増えていないことが長く課題になっています。特に、現場に配置が必要な主任技術者や監理技術者となる技術者の確保は、多くの建設会社にとって切実な問題です。
限られた技術者で多くの工事を回していくためには、資格を持つ人を増やすことに加えて、技術者一人ひとりの働き方を工夫する必要がありました。技士補の制度は、こうした人材不足への対策の一つとして位置づけられています。
若手を早い段階から育てる
以前の制度では、学科試験に合格しても、実地試験に合格するまでは資格として評価されにくい状況でした。若手が早い段階で勉強の成果を認められ、次のステップへの意欲を持ち続けられるようにすることも、技士補ができた目的の一つです。
さらに2024年度からは、第一次検定を年齢要件だけで受検できるようになりました。入社してすぐの若手や、学生のうちから第一次検定に挑戦し、技士補になってから実務経験を積むという流れが取りやすくなっています。
監理技術者の兼務を可能にする
大規模な工事では、監理技術者を現場ごとに専任で配置する必要があります。しかし監理技術者になれる1級施工管理技士の数には限りがあり、現場の数に対して人が足りないケースも少なくありません。
そこで、監理技術者を補佐する「監理技術者補佐」を現場に専任で置くことを条件に、監理技術者が2つの現場を兼務できる仕組みがつくられました。この監理技術者補佐になれる資格の一つが1級技士補です。技士補の制度は、技術者の育成と、限られた人材を有効に活かすことの両方をねらったものといえます。
1級技士補と2級技士補の違い
技士補には1級と2級があり、得られる称号やできることが異なります。主な違いを表にまとめました。
| 項目 | 1級技士補 | 2級技士補 |
|---|---|---|
| 取得の条件 | 1級の第一次検定に合格 | 2級の第一次検定に合格 |
| 第一次検定の受検資格 | 受検年度末時点で19歳以上 | 受検年度末時点で17歳以上 |
| 監理技術者補佐 | なれる(主任技術者の要件を満たすことが必要) | なれない |
| 主な位置づけ | 監理技術者を補佐し、1級施工管理技士を目指す段階 | 2級施工管理技士を目指す段階 |
| 次のステップ | 1級第二次検定、2級第二次検定 | 2級第二次検定 |
最も大きな違いは、1級技士補は「監理技術者補佐」として現場で役割を担える可能性があるのに対し、2級技士補にはそうした法律上の役割が定められていない点です。
また、1級の第一次検定に合格して一定の実務経験を積むと、2級の第二次検定を受検できるルートもあります。1級技士補は、1級・2級のどちらの施工管理技士にもつながる資格といえるでしょう。
1級技士補ができること|監理技術者補佐と特例監理技術者
1級技士補の大きな特徴は、条件を満たせば「監理技術者補佐」として現場に配置できることです。ここでは、監理技術者補佐と、それによって生まれる「特例監理技術者」の仕組みを見ていきます。
監理技術者とは
監理技術者は、元請として一定金額以上の工事を下請に出す場合などに、現場に配置が必要な技術者です。工事の施工計画を立て、工程・品質・安全などを技術面から管理し、下請の会社を指導・監督する役割を担います。監理技術者になるには、原則として1級施工管理技士などの資格と、監理技術者資格者証が必要です。
公共性のある工事で請負金額が一定以上の場合、監理技術者はその現場に専任で配置しなければなりません。専任とは、原則としてほかの現場を掛け持ちせず、その工事に専念することを指します。
監理技術者補佐とは
監理技術者補佐は、その名のとおり監理技術者の職務を補佐する技術者です。監理技術者補佐になれるのは、主任技術者の要件を満たしたうえで、1級技士補の資格を持つ人(または1級施工管理技士など監理技術者の資格を持つ人)とされています。
ここで注意したいのは、1級技士補に合格しただけで、すぐに監理技術者補佐になれるとは限らない点です。主任技術者の要件(一定の資格や実務経験)も満たしている必要があるため、実際に補佐として配置されるかどうかは、本人の経歴や会社の判断によって変わります。
特例監理技術者として2現場を兼務できる仕組み
監理技術者補佐を現場に専任で置くと、監理技術者はその現場ともう1つの現場を兼務できるようになります。このように2つの現場を兼務する監理技術者を「特例監理技術者」と呼びます。
- 監理技術者が兼務できるのは、原則として2つの現場まで
- 兼務する各現場には、監理技術者補佐を専任で置く
- 現場同士の距離や、監理技術者と補佐の連絡体制など、一定の条件を満たす必要がある
このように、監理技術者補佐は特例監理技術者の仕組みを支える重要な存在です。1級技士補が現場に配置されることで、会社としてはより多くの工事を受注しやすくなり、技士補本人にとっても、監理技術者のすぐそばで大規模な工事の管理を学べる機会になります。
特例監理技術者や監理技術者補佐の配置条件は、法令や運用の見直しによって変わることがあります。実際の配置にあたっては、国土交通省の資料や「監理技術者制度運用マニュアル」などの最新情報で確認してください。
監理技術者補佐の経験は1級第二次検定にもつながる
2024年度の受検資格の見直しでは、1級の第二次検定の受検資格として「監理技術者補佐としての実務経験1年以上」というルートも設けられました。1級技士補として補佐の経験を積むことが、1級施工管理技士への近道にもなりうるということです。
1級施工管理技士の資格内容や試験の詳細は「1級施工管理技士とは?」でも解説しています。
2級技士補の位置づけ
2級技士補には、1級技士補の監理技術者補佐のような、法律上の特別な役割は定められていません。そのため「2級技士補を取っても意味がないのでは」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、2級技士補には次のような価値があります。
- 施工管理の基礎知識を身につけたことを、国家資格の称号として示せる
- 合格に有効期限がないため、実務経験を積めば、自分のタイミングで2級第二次検定に挑戦できる
- 未経験や経験の浅い段階でも、施工管理職への意欲や学習姿勢をアピールできる
特に、施工管理を始めて間もない方や、これから施工管理職に転職したい方にとって、2級技士補は「本気で施工管理を目指している」ことを示す材料になります。2級施工管理技士の試験や取得後にできることについては「2級施工管理技士とは?」で詳しく紹介しています。
施工管理技士補になる方法
技士補になるには、目指す種目・級の第一次検定を受検し、合格する必要があります。ここでは受検資格と、合格後の手続きを確認しましょう。
第一次検定の受検資格(2024年度からの新制度)
2024年度(令和6年度)から、施工管理技士の受検資格が大きく見直されました。新しい制度では、第一次検定は年齢要件を満たせば、学歴や実務経験がなくても受検できます。
| 区分 | 第一次検定の受検資格 | 第二次検定の主な受検資格 |
|---|---|---|
| 1級 | 受検年度末時点で19歳以上 | 1級第一次検定合格後の実務経験5年以上(特定実務経験1年以上を含む場合は3年以上、監理技術者補佐として1年以上 など) |
| 2級 | 受検年度末時点で17歳以上 | 2級第一次検定合格後の実務経験3年以上(建設機械は2年以上)、または1級第一次検定合格後の実務経験1年以上 など |
以前は第一次検定を受けるにも学歴に応じた実務経験が必要な場合がありましたが、新制度では年齢さえ満たせば挑戦できます。一方、第二次検定は「第一次検定合格後の実務経験」が基本になったため、早く第一次検定に合格しておくほど、第二次検定までの道のりを計画しやすくなりました。
なお、2028年度(令和10年度)までは、旧制度の受検資格でも受検できる経過措置があります。自分がどちらの受検資格にあてはまるか、実務経験として認められる工事の範囲などの細かな条件は、試験実施機関が公表している受検の手引きで確認してください。
試験実施機関と申し込みの流れ
施工管理技士の技術検定は、種目によって試験実施機関が異なります。
- 建築・電気工事・電気通信工事:一般財団法人建設業振興基金
- 土木・管工事・造園:一般財団法人全国建設研修センター
- 建設機械:一般社団法人日本建設機械施工協会
申し込み時期や試験日、2級で年2回の試験がある種目かどうかなどは、種目や年度によって異なります。受検を考えている方は、早めに各機関の公式サイトで日程を確認しておきましょう。
合格後は合格証明書の交付申請を
第一次検定に合格すると、合格通知が届きます。技士補であることを証明する書類として、所定の手続きで合格証明書の交付を申請できます。転職活動で資格を証明する際や、会社で監理技術者補佐として配置される際に必要になることがあるため、忘れずに手続きしておくと安心です。申請方法や手数料は、年度や種目ごとに案内を確認してください。
第一次検定の難易度と勉強のポイント
第一次検定は、施工管理の知識や建築・土木などの専門知識、法規などをマークシート方式で問う試験です。1級では、施工管理法の応用能力を問う問題も出題されます。合格率は種目や級、年度によって大きく変わるため、一概に「この程度」とはいえません。
勉強の基本は、過去問題を繰り返し解いて出題傾向をつかむことです。現場での経験がある方は、実務と結びつけて覚えると理解が深まります。まずは自分が受ける種目・級の過去問題を1年分解いてみて、得意・不得意な分野を早めに把握しておくと、勉強の計画を立てやすくなります。最新の合格率は、試験実施機関の公式サイトで確認できます。
施工管理技士補を取るメリット
技士補を取得すると、仕事やキャリアの面でさまざまなメリットがあります。代表的なものを紹介します。
転職活動でアピールできる
技士補は国家資格の称号のため、履歴書や職務経歴書の資格欄に記載できます。施工管理の求人では「施工管理技士補歓迎」「技士補以上」といった条件を見かけることもあり、応募できる求人の幅が広がる可能性があります。
特に1級技士補は、監理技術者補佐として配置できる人材として評価されることがあります。経験の浅い若手でも、1級技士補を持っていることで、大規模な現場に関わるチャンスにつながるかもしれません。
社内での評価や任される仕事が変わる
技士補を取得したことを、昇格や評価の材料として扱う会社もあります。資格の勉強を通じて身につけた知識は、施工計画の理解や書類作成、協力会社との打ち合わせなど、日々の仕事にも役立ちます。
また、1級技士補が監理技術者補佐として配置されれば、監理技術者の近くで大きな工事の管理を学べます。任される仕事の幅が広がることは、将来のキャリアを考えるうえでも大きな財産になります。
資格手当がつく会社もある
会社によっては、技士補に対して資格手当を支給している場合があります。支給の有無や金額は会社ごとに異なり、施工管理技士ほど高くないことが一般的ですが、月々の収入が少しでも増えるのはうれしいポイントです。転職を考えている方は、求人票や面接で資格手当の制度を確認しておくとよいでしょう。
第二次検定へのステップになる
技士補の合格には有効期限がないため、実務経験を積めば、いつでも第二次検定に挑戦できます。以前の制度のように「一定期間内に実地試験に受からなければ学科からやり直し」ということがなくなり、仕事の状況に合わせて計画的に受検できます。
第一次検定の勉強で身につけた知識は、第二次検定の記述問題にも役立ちます。記憶が新しいうちに実務経験と結びつけておくと、第二次検定の準備もスムーズに進められるでしょう。
主任技術者などの実務経験要件が短くなる場合がある
2023年の制度見直しにより、第一次検定の合格者は、主任技術者や営業所に置く技術者の実務経験要件を考える際に、一定の条件のもとで指定学科の卒業者と同じように扱われるようになりました。1級の第一次検定合格は大学の指定学科卒業と、2級の第一次検定合格は高校の指定学科卒業と同等とみなされ、必要な実務経験の年数が短くなる場合があります。
ただし、合格した種目と工事の業種の対応関係など、細かな条件があります。自分のケースで適用できるかどうかは、会社の担当者や国土交通省の資料で確認してください。
施工管理技士補の注意点
技士補にはメリットが多い一方で、知っておきたい注意点もあります。資格を過大評価も過小評価もしないよう、ポイントを押さえておきましょう。
技士補だけでは主任技術者になれない場合がある
主任技術者になれるのは、原則として2級以上の施工管理技士など所定の資格を持つ人か、一定の実務経験を持つ人です。技士補の称号を持っているだけでは、主任技術者の要件を満たさない場合があります。
前述のとおり、第一次検定の合格によって実務経験要件が短くなるケースはありますが、それでも一定年数の実務経験は必要です。「技士補になれば、すぐに現場の責任者を任される」というわけではない点は理解しておきましょう。
1級技士補でも、すぐに監理技術者補佐になれるとは限らない
監理技術者補佐になるには、1級技士補であることに加えて、主任技術者の要件を満たしている必要があります。実務経験が浅い段階では、1級技士補に合格していても補佐として配置されないこともあります。また、補佐を置く必要がある規模の工事を扱っているかどうかも、会社によって異なります。
評価や手当は会社によって大きく異なる
技士補をどの程度評価するかは、会社によってさまざまです。資格手当や昇格の条件に技士補を含めている会社もあれば、施工管理技士の取得を重視し、技士補は特に評価の対象にしていない会社もあります。技士補の取得を収入アップにつなげたい方は、会社の制度を事前に確認しておくことが大切です。
最終的なゴールは施工管理技士
技士補はあくまでも第一次検定に合格した段階の資格です。主任技術者や監理技術者として現場を任され、キャリアや年収を大きく伸ばしていくためには、第二次検定に合格して施工管理技士を取得することが目標になります。技士補で満足せず、次のステップを見据えて実務経験を積んでいきましょう。
技士補から施工管理技士へのロードマップ
ここでは、新しい受検資格をもとに、技士補から施工管理技士を目指す代表的な流れを紹介します。実際に必要な年数は、経歴や受検する種目、実務経験の内容によって変わります。
| ステップ | 目安の時期 | 取得できる資格・できること |
|---|---|---|
| 2級第一次検定に合格 | 17歳以上で受検可能 | 2級技士補 |
| 2級第二次検定に合格 | 2級第一次検定合格後、実務経験3年以上(建設機械は2年以上) | 2級施工管理技士。主任技術者になれる |
| 1級第一次検定に合格 | 19歳以上で受検可能 | 1級技士補。条件を満たせば監理技術者補佐になれる |
| 1級第二次検定に合格 | 1級第一次検定合格後、実務経験5年以上(特定実務経験を含めば3年以上、監理技術者補佐として1年以上 など) | 1級施工管理技士。監理技術者・主任技術者になれる |
若手・未経験から目指す場合の流れ
新制度では、実務経験がなくても第一次検定を受検できます。そのため、入社後の早い段階、あるいは入社前に2級の第一次検定に合格しておき、実務経験を積みながら2級第二次検定を目指すのが一つの王道です。19歳以上であれば、最初から1級の第一次検定に挑戦するという選択肢もあります。
1級の第一次検定に合格すると、1年以上の実務経験で2級の第二次検定を受検できるルートもあります。自分の知識や勉強時間を考えながら、どの試験から受けるかを計画するとよいでしょう。
経験者が1級を目指す場合の流れ
すでに2級施工管理技士を持っている方や、実務経験が豊富な方は、1級の第一次検定に挑戦して1級技士補を取得するのがおすすめです。1級技士補として監理技術者補佐の経験を積めば、1級第二次検定の受検資格にもつながります。
経過措置の期間中は、旧制度の受検資格で受検したほうが早く第二次検定に進めるケースもあります。自分にとって最短のルートがどれかは、受検の手引きで確認しながら判断してください。
技士補を転職やキャリアに活かすコツ
技士補を取得したら、その価値を仕事やキャリアにしっかり活かしたいところです。ここでは、転職活動や日々の仕事で意識したいポイントを紹介します。
応募書類では「技士補+実務経験」をセットで伝える
履歴書の資格欄には「1級建築施工管理技士補」のように、正式な名称で記載しましょう。職務経歴書では、資格とあわせて、どのような工事でどのような役割を担ってきたかを具体的に書くと、採用担当者に実力が伝わりやすくなります。
たとえば「第一次検定の勉強で学んだ工程管理の知識を活かし、週間工程表の作成を担当した」のように、資格と実務のつながりを示すのが効果的です。書き方のポイントは「施工管理の職務経歴書の書き方」も参考にしてください。
面接では第二次検定への計画も話す
面接では、技士補を取得した理由や、次の第二次検定に向けた計画を伝えると、成長意欲をアピールできます。「〇年後に2級施工管理技士を取得し、主任技術者として現場を任されたい」のように、具体的な目標を話せると好印象につながりやすいでしょう。
資格取得を支援してくれる会社を選ぶ
第二次検定を目指すうえでは、実務経験を積める環境と、勉強を支えてくれる制度が欠かせません。受検費用の補助や講習の受講支援、合格時の報奨金、資格手当などの制度が整っている会社を選ぶと、施工管理技士までの道のりを進みやすくなります。
施工管理技士補についてよくある質問
Q. 施工管理技士補は国家資格ですか?
はい、国家資格の称号です。建設業法にもとづく技術検定の第一次検定に合格した人に与えられるもので、履歴書の資格欄にも記載できます。1級・2級それぞれ、種目ごとに「1級建築施工管理技士補」などの名称で呼ばれます。
Q. 技士補の資格に有効期限はありますか?
第一次検定の合格に有効期限はありません。一度合格すれば、技士補の称号を持ち続けることができ、実務経験を積んだあとに自分のタイミングで第二次検定に挑戦できます。以前の学科試験合格のように、期限内に次の試験に受からなければやり直しになる、ということはありません。
Q. 技士補を取ってから施工管理技士になるまで、どのくらいかかりますか?
新しい受検資格では、2級は第一次検定合格後に実務経験3年以上(建設機械は2年以上)、1級は第一次検定合格後に実務経験5年以上(条件により3年以上や、監理技術者補佐として1年以上 など)が第二次検定の受検資格の目安です。そこに第二次検定の合格までの期間が加わります。経過措置や実務経験の数え方もあるため、詳しくは受検の手引きで確認してください。
Q. 1級技士補と2級施工管理技士は、どちらが上ですか?
役割が異なるため、一概にどちらが上とはいえません。2級施工管理技士は主任技術者になれる資格で、1級技士補は条件を満たせば監理技術者補佐になれる資格です。どちらを評価するかは会社や求人によって異なりますが、両方を持っていると施工管理としての選択肢が広がります。
Q. 未経験でも施工管理技士補を取れますか?
取れます。2024年度からの新制度では、第一次検定は年齢要件を満たせば、実務経験がなくても受検できます。未経験から施工管理職を目指す方が、転職活動の前後に2級の第一次検定に合格して技士補になり、意欲をアピールするケースもあります。
Q. 技士補を取ると給料は上がりますか?
会社によって異なります。技士補に資格手当を支給したり、昇格の条件に含めたりしている会社では、収入アップにつながることがあります。ただし、年収を大きく伸ばすには、施工管理技士を取得して担当できる工事の範囲を広げることが重要です。資格とあわせて、担当してきた工事の規模や役割も評価の対象になります。
Q. 監理技術者補佐になると、どのような仕事をしますか?
監理技術者補佐は、特例監理技術者が兼務する現場に専任で配置され、監理技術者の職務を補佐します。施工計画や工程・品質・安全の管理、下請の会社との調整など、現場の技術的な管理を監理技術者と連携しながら進めます。具体的な業務の範囲は、会社や現場の体制によって異なります。
まとめ:施工管理技士補は施工管理技士への第一歩
施工管理技士補とは、施工管理技士の第一次検定に合格した人に与えられる国家資格の称号です。2021年度に始まった制度で、技術者不足への対応や若手の早期育成、監理技術者の兼務を可能にすることを目的としています。
1級技士補は、主任技術者の要件を満たせば監理技術者補佐として現場に配置でき、特例監理技術者の仕組みを支える存在になります。2級技士補に法律上の特別な役割はありませんが、基礎知識の証明や第二次検定へのステップとして価値があります。ただし、技士補だけでは主任技術者になれない場合があるなど、注意点も押さえたうえで、施工管理技士の取得を目標にキャリアを考えることが大切です。
技士補を取得して、資格を活かせる職場や、施工管理技士を目指しやすい環境を探したい方もいるでしょう。ヨロズワークスでは、施工管理職に特化したキャリアアドバイザーが、資格取得支援のある会社など一人ひとりに合った求人をご紹介しています。施工管理の求人を探すことも、無料で転職相談をすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。